高部屋神社の創建は延喜年間(901〜923年)頃と伝わり、平安時代に編纂された『延喜式神名帳』(927年)に記載される相模国の式内社の論社のひとつに数えられる。主祭神に大物主命を祀り、農業と水の守護神として古くから相模の農村信仰の中心的存在であった。中世には、鎌倉幕府の有力御家人として知られる糟屋氏がこの地を拠点としており、武家の崇敬も集めたとされる。近世には相模の農村社会において産土神として地域住民の信仰を集め続けた。現存する茅葺き屋根の拝殿は近世の建築様式を伝えるものとして評価が高く、神奈川県の有形文化財に指定されている。境内に立つ大欅は樹齢数百年を誇る御神木とされ、神域の悠久の歴史を今に…