地神塔古墳は神奈川県秦野市に所在する古墳時代中期の円墳で、相模国(現・神奈川県)の西部に分布する古墳文化を示す遺跡のひとつである。5世紀中頃に築造されたと推定され、相模川・金目川流域に広がる古代豪族の墓域の一角を担っていたと考えられる。「地神塔」という名称は後世に農村社会で広まった地神信仰(土地の神を祀る民間信仰)の記念物・石塔が古墳の上に置かれたことに由来しており、古墳が地域の聖地として世代を超えて利用されてきたことを物語る。秦野盆地は丹沢山地に囲まれた独特の地形を持ち、縄文時代から継続して人々が生活してきた肥沃な土地である。神奈川県内には湘南地域から県西部にかけて多くの古墳が分布しており、相模の古代豪族文化の豊かさを示している。現在は地域の史跡として保護・管理されており、地元住民と行政による保存活動が続けられている。古墳周辺は秦野市の自然豊かな丘陵地に位置し、散策を楽しみながら古代史を…