蓑毛大日堂権現社は推古天皇の治世にあたる7世紀初頭(創建年600年とも伝わる)に草創されたとされる古社で、丹沢山系の大山(標高1,252m)への信仰と深く結びついてきた。中世には修験道が大山信仰と習合し、山伏たちの霊場として位置づけられたと伝わる。近世に入ると江戸を中心とした大山詣が庶民の間に広く流行し、蓑毛は大山表参道の入口集落として繁栄した。参詣者はこの地の宿に一泊し、当社で安全祈願の祈祷を受けた後に登拝路へ入る慣わしがあった。先達と呼ばれる修験の山伏がその祈祷を担い、大山阿夫利神社への前座として機能した。明治の神仏分離令以降、修験色は後退したものの、大山信仰の拠点としての性格は維持された…