浄願寺は大阪市生野区舎利寺町に位置する真宗大谷派の寺院である。「浄願」の寺号は阿弥陀仏の「本願清浄」、すなわち清らかな本願によって人を救う教えを示す。浄土真宗では、阿弥陀仏が法蔵菩薩であった時代に立てた四十八の誓願のうち、第十八願(念仏往生の願)が最も重要とされる。真宗大谷派は1602年(慶長7年)の分派後、東本願寺を中心に組織を整えた。舎利寺町は江戸時代から寺院が集中する地区で、寺院が地域の精神文化の中心を担ってきた。浄願寺はこの地で真宗の念仏信仰を伝え、住民の葬送・年忌法要・法話会を通じて地域コミュニティを支える寺院として機能してきた。