上行院は東大阪市立花町に位置する日蓮宗の寺院である。日蓮宗は鎌倉時代中期の文応元年(1260年)、安房国(現・千葉県)出身の日蓮聖人が『立正安国論』を著し、法華経の絶対的優位を説いたことに始まる。聖人は佐渡流罪など幾多の迫害を経ながらも不退転の布教活動を続け、弘安5年(1282年)に池上(現・東京都大田区)にて入滅した。その後、六老僧をはじめとする弟子たちが各地に布教を展開し、畿内にも多くの末寺が建立された。立花町一帯はかつて河内国に属し、古代より農業・水運で栄えた地であり、地域の人々の精神的支柱として本寺院は代々維持されてきた。現在も「南無妙法蓮華経」の唱題を修行の中心とする法統を守り続けて…