寿徳寺は多摩市桜ヶ丘に立つ曹洞宗の寺院で、「寿(長寿)」と「徳(徳行)」を寺名に掲げる福徳的な意味合いをもつ寺院である。曹洞宗の寺院として、道元禅師の「正法眼蔵」に基づく坐禅と日常修行の精神を守りながら、地域の菩提所としての役割を担ってきた。桜ヶ丘地区は多摩ニュータウン開発の核心的なエリアで、1970年代以降に多摩丘陵の里山から計画住宅地へと大きく様変わりした。寿徳寺は開発以前から桜ヶ丘の農村集落に根ざした寺院として存在し、ニュータウン住民の増加に伴いながらも地域の精神的な拠り所であり続けてきた。境内は都市化した桜ヶ丘において、禅の静けさを伝える空間として機能している。