山神社は多摩市桜ヶ丘の多摩丘陵台地に鎮座する神社で、山の神(大山祇神などとされる)への信仰を守る鎮守である。多摩市桜ヶ丘は、多摩ニュータウン開発以前は丘陵地の里山が広がる農村地帯であり、農民たちは山の神に五穀豊穣や山仕事の安全を祈願してきた。山の神信仰は日本の農山村に古くから根付く民間信仰であり、特に田植えや収穫の節目、山への入山の際に祭礼が行われてきた。1970年代以降の多摩ニュータウン開発によって桜ヶ丘は一変し、緑の丘陵は宅地と公園に変わったが、山神社はその歴史の転換点を静かに見届けてきた鎮守として、今も地域の守護神を担っている。