父母ヶ浜は香川県三豊市仁尾町に位置する全長約1キロメートルの砂浜海岸で、古くから地域の人々に親しまれてきた景勝地とされる。かつては瀬戸内海に面した仁尾浦の自然海岸として知られ、周辺の仁尾町は中世以来、瀬戸内海交易の拠点として栄えた港町であった。近代以降、海水浴場として地域住民に利用されてきたが、長らく全国的には無名の存在であった。転機が訪れたのは2010年代後半のことで、干潮時に砂浜に残る浅い潮だまりが鏡面状に空や夕景を映し出す現象が、ボリビアのウユニ塩湖に似た絶景として写真家やSNSユーザーの間で注目を集めた。2017年頃からインターネット上で画像が急速に拡散し、全国から写真愛好家や観光客が…