梶原稲荷神社は東大井の地に鎮座する稲荷信仰の神社で、「梶原」の地名および社名は鎌倉幕府の御家人・梶原景時(生没年不詳、1200年没)ゆかりの地という伝承に基づくと伝わる。梶原景時は源頼朝の信任厚い御家人であったが、後に有力御家人たちの弾劾を受けて失脚し、相模から京都へ向かう途中の現・静岡で討たれた人物である。品川周辺の「梶原」地名は景時の所領や通過地と関連付けられることがあり、神社の名にその縁を留めている。東大井は明治以降に宅地化が進んだ地区で、梶原稲荷神社は地域の産土神として商売繁盛・家内安全・子育て守護を祈願する身近な社として親しまれてきた。