品川区大井に鎮座する神社で、祭神は蔵王権現(安閑天皇・大己貴命・少彦名命)。社伝によれば寿永年間(1182〜1184年)、鎌倉幕府創設期に品川左近大夫清実の子・品川左衛門尉が再興したと伝わる大井村の総鎮守。修験道の霊場として役小角(役行者)が創始したとの伝承もあり、山岳信仰の影響を受けた古い由緒を持つ。江戸時代には大井村の鎮守として村人の信仰を集め、『江戸名所図会』にも描かれた。境内には江戸期の石鳥居・石造狛犬・庚申塔・弁財天社・稲荷社などが残り、江戸時代以来の民衆信仰の重層的な姿を今に伝える。大井町駅から徒歩3分の立地でアクセスも良く、駅至近の古社として地元住民に親しまれている。毎年8月の例大祭では神輿渡御が行われる。