仙北市角館の総鎮守として角館城下町の中心に鎮座する神明社である。天照大御神を主祭神とし、伊勢神宮の分霊を勧請したとされる神明信仰の神社として、角館の商家・武家・農民を問わず広く崇敬されてきた。角館は武家屋敷通りで知られる「みちのくの小京都」であるが、その城下町の精神的支柱として神明社は長年にわたり地域を守護してきた。例大祭では角館独特の「角館祭りのやま行事」(国指定重要無形民俗文化財)も催され、鞘堂(やたい)と呼ばれる山車が町内を練り歩く壮観な祭礼が繰り広げられる。この祭礼は2016年にユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」にも登録されており、国際的な文化的価値が認められている。角館の四季を彩る武家屋敷通りの桜やカエデとともに、神明社は角館の歴史と文化を体感できる重要なスポットである。地域住民の信仰の中心として今も盛んに祭礼が行われている。