亀塚古墳は大分県大分市に所在し、豊後国では最大規模を誇る前方後円墳で、全長は約143メートルに達する。5世紀中頃に築造されたと推定され、九州東部における古代豪族の勢力の大きさを今日に伝えている。宮内庁の管理下にあるため詳細な発掘調査はなされていないが、周辺の同時代古墳との比較から、被葬者は豊後を支配した大首長と考えられている。墳丘周辺は史跡公園として整備されており、大分市民の憩いの場にもなっている。隣接する亀塚古墳資料館では、古墳の概要や出土品の説明パネルが展示されており、訪問者が古代豊後の歴史を学べるよう整備されている。大分市内には亀塚古墳のほかにも複数の古墳が点在しており、一帯の古代文化の豊かさを示している。九州の古墳文化は畿内と連動しながら独自の発展を遂げており、亀塚古墳はその九州東部版の代表格として研究者の注目を集めている。