江東区大島一帯は戦前から庶民の居住地として栄え、太平洋戦争の空襲で大きな被害を受けた後、戦後の区画整理によって整然とした住宅街として再生した地区である。観妙寺はこうした地域の復興とともに地域住民の心の拠り所として機能してきた日蓮宗の寺院で、「妙」の字が法華経(妙法蓮華経)を象徴する。日蓮宗の教義に従い、南無妙法蓮華経の題目を中心とした信仰が営まれ、病気平癒・方難除けの祈願が地域の人々に親しまれてきた。江東区には日蓮宗の拠点が複数あり、門前仲町の深川大本山との繋がりの中で地域信仰を支えてきた。現在も季節ごとの法要が営まれ、下町の信仰文化を今日に伝えている。