笠置寺の草創は飛鳥時代(7世紀)に遡るとされ、白鳳年間(672〜686年頃)に天武天皇の勅命で放光樹(ほうこうじゅ)を本尊として開創されたとの伝承がある。山上の巨岩(虚空蔵岩・毘沙門岩など)に仏像を刻む「磨崖仏(まがいぶつ)」の文化は奈良時代・平安時代に発展した。
元弘元年(1331年)、後醍醐天皇(1288〜1339年)は鎌倉幕府打倒の計画(元弘の変)が露見し、京都を脱出して笠置山に立て籠もった。しかし翌年には幕府軍の攻撃を受けて落城。後醍醐天皇は隠岐島に流されたが、その後足利尊氏・新田義貞の協力で鎌倉幕府は滅亡し、建武の新政(1334〜1336年)が実現した。笠置寺はこの南北朝時代の幕開…