北条五百羅漢は、兵庫県加西市北条町の羅漢寺(臨済宗妙心寺派)境内に伝わる石仏群である。石仏の造立は室町時代末期の1550年(天文19年)頃に始まったとされ、その後江戸時代初期にかけて断続的に制作・奉納が続いたと伝わる。花崗岩製の石仏は一体一体が異なる表情と姿勢を持ち、当初は500体が造立されたとされることから「五百羅漢」の名が定着した。江戸時代には境内の整備が進み、石庭的な空間の中に羅漢像が整然と配置されるようになった。民衆の間では、亡き父母や先祖の面影に似た羅漢像を見つけることができるという信仰が広まり、播磨地方における庶民信仰の場として広く親しまれた。近代以降も地域の人々によって大切に維持…