寺伝によれば、天平17年(745年)に行基が酒見明神(現・住吉神社)から「この地に寺を建てよ」との神託を受け、聖武天皇に奏上の上、泉生山酒見寺として開創したという。聖武天皇の勅願寺として創建され、隣接する酒見明神社の別当寺となった。平安時代後期には毎年勅使が参詣するなど朝廷の崇敬を集めたが、平治元年(1159年)の平治の乱で全山が焼失し、二条天皇の勅命によって再建された。戦国末期(16世紀末)にも再び全山を失う受難に遭ったが、江戸時代には池田輝政の援助を受けて復興し、徳川家光によって朱印寺に定められた。寛文2年(1662年)に再建された多宝塔は、上重が桧皮葺・下重が瓦葺という珍しい折衷様の意匠…