樫船神社は、高槻市田能に鎮座する個性的な社名を持つ神社である。「樫(かし)」はブナ科の常緑高木で、古来より神社の御神木として崇められることが多く、「船」は水上交通や水との関わりを示す可能性がある。社名の由来については諸説あり、古くからこの地に自生した樫の大木にちなむとも、水神としての信仰と結びつくとも伝わる。田能地区の氏神・鎮守として村の中心的役割を担い、農作業の始まりに五穀豊穣を祈り、収穫後に感謝の祭礼を執り行う習慣が続いてきたとされる。現在は神社本庁に所属し、地域の人々の年中行事とともに今日まで守り伝えられている。