天社寺の創建は平安時代初期の承和年間(834〜848年)頃とも伝わり、弘法大師空海が東国を巡錫した際に開いたとされる。空海の東国巡錫は829〜830年頃のこととされ、当寺の縁起もその時期に由来すると伝わる。真言宗の寺院として、密教の修法を中心に地域の信仰を集めてきた。中世においては、周辺の農村地帯における農業守護の霊場として機能し、五穀豊穣を祈る信仰が根付いたとされる。近世には江戸時代の真言宗寺院の体制整備とともに、護摩祈祷など密教修法の場として継続的に運営されたと考えられる。近代以降は四国八十八箇所のお砂踏み霊場が境内に設けられ、遠方への巡礼が困難な信者がミニ遍路を体験できる霊場として親しま…