児栄山実勝院華藏寺(けぞうじ)は、栃木県下野市下古山に位置する真言宗智山派の寺院で、「下野厄除大師」「下野大師」の通称で広く知られる。
御本尊は大日如来で、不動明王・薬師三尊・秘仏の歓喜天など諸尊を祀り、厄除け・方位除け・安産・子育ての祈願所として関東一円から参拝者が訪れる。
弘法大師より代々受け継がれてきた秘法を用いた祈願・供養を今も専門に行う祈りの道場であり、滝行なども開かれている。
境内には下野市指定文化財の薬師三尊立像・胎蔵界大日如来坐像・本堂格天井画(菊地愛山作、八十点)が伝わり、鎌倉から江戸に及ぶ法灯を物語る。
寺の起こりは鎌倉時代後期、児山城の鎮護として城内に営まれた堂に遡る。
建武元年(1334年)に宗旨を真言宗へ改め、以後は歴代城主の総祈願所として栄えた。
門前には大きな開運招き猫が置かれ、保護猫活動でも知られる個性豊かな寺として親しまれている。
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弘安五年(1282年)ごろ、鎌倉時代後期に児山城主・児山朝定が城の鎮護として宇都宮・一向寺の一道上人を招き、城内に堂を創建したのが起こりと伝わる。当初は時宗の寺院であった。建武元年(1334年)、二代城主・児山朝行が永尊上人を招いて堂宇を再建し、宗旨を真言宗に改めるとともに寺名を「児栄山実勝院華藏寺」と改称した。爾来、児山城の総祈願所として歴代城主に篤く帰依され、十一の門徒寺院を擁する下野の真言宗の有力寺院として発展した。江戸時代の嘉永二年(1849年)には六十四代住職のもとで堂宇が再興された。薬師如来像は元禄十一年(1696年)に五十一代住職・俊栄が造立したことが像内銘から知られる。明治以降…