金龍寺は、高槻市成合に位置する天台宗の寺院である。天台宗は平安時代初期の806年(大同元年)、最澄(伝教大師)が比叡山延暦寺を根拠として開いた宗派で、法華経を根本経典とし、円・密・禅・戒の四宗兼学を説く総合仏教として発展した。「金龍」の名は龍を水神・守護霊として崇める信仰に由来するとみられ、農業用水の確保を祈願する場であったとも伝わる。高槻北部の山間集落・成合に位置し、中世以来この地の人々の菩提を弔う寺として機能し、比叡山の末寺として天台の法灯を地域に伝えてきた。現在も地域の信仰の拠り所として法要が営まれている。