金照山鷲山寺は東大阪市稲田新町に位置する華厳宗の寺院で、奈良・東大寺を総本山と仰ぐ。華厳宗は奈良時代の聖武天皇の治世(724〜749年)に国家鎮護の信仰として栄え、東大寺大仏の建立とともに日本仏教の根幹をなした。鷲山寺はその流れを汲み、河内地域の信仰の拠点として歴史を刻んできた。寺号の「鷲山」は霊鷲山(りょうじゅせん)を意味し、釈迦が法を説いたインドの聖山に由来する。華厳宗の教えは「一即一切、一切即一」の縁起思想を根本とし、すべての事象が分かちがたく繋がるという深遠な世界観を伝える。近世以降も地域の菩提寺として檀家の信仰を集め、現在に至る。