福島宿は、1601年(慶長6年)に徳川家康が中山道を整備した際に設けられた六十九次の宿場のひとつで、木曽谷の中心的な宿場として発展した。江戸幕府は同地に木曽代官所(福島陣屋)を置き、木曽谷一帯の行政・経済を統括させた。また、幕府は中山道最大の関所のひとつとして福島関所を設置し、「入り鉄砲に出女」を厳しく取り締まった。その管理の厳しさは全国でも特に知られ、関所破りは重罪とされた。明治維新後、1869年(明治2年)に福島関所は廃止されたが、その遺構は現在も残り、国の重要文化財に指定されている。近代には島崎藤村がこの地を舞台に長編小説「夜明け前」(1929〜1935年発表)を著し、幕末から明治維新に…