興禅寺の創建は室町時代の永享年間(1429〜1441年)とされ、木曽氏の庇護のもとに曹洞宗の寺院として建立された。木曽義仲(1154〜1184年)の菩提寺として知られるが、義仲の時代より後の創建であり、後世に義仲・巴御前ゆかりの地として整備されたものである。戦国時代には木曽義昌(1540〜1595年)が武田氏から徳川氏へと転じた際にも木曽谷の中心寺院として機能した。江戸時代には中山道の要衝・木曽福島を管轄する尾張徳川家の庇護のもとで維持され、義仲と巴御前の伝説を伝える寺として境内が整備された。境内には義仲の墓と巴御前の供養塔が並び、木曽谷の歴史を伝える重要な寺院として今日に至る。大河ドラマ放映…