上田の北野神社は日野市上田に鎮座し、菅原道真公を祭神として京都の北野天満宮から勧請した天神社である。北野天満宮の勧請社は全国に1万2千社以上に及び、農村においても学問・文芸の守護神として庶民に広く崇敬された。上田地区は多摩丘陵の麓に広がる農村で、江戸時代の寺子屋文化が浸透する中で学問の神としての道真公が地区の守護神として定着した。また道真公は雷の神としての側面も持ち、農作物を雷雨から守る御神徳も農民に重視された。現在も学業成就の絵馬が奉納され、受験シーズンには参拝者が訪れる地区の天神様として親しまれている。