心宗寺は大阪市都島区善源寺町に所在する浄土真宗本願寺派の寺院で、善源寺町という地名自体も仏教的な由来を持つ地域名である。浄土真宗本願寺派の歴史において、大坂は石山本願寺(現在の大阪城の地)が存在した地として特別な意義を持つ。石山本願寺は天文元年(1532年)に蓮如の孫・証如によって大坂御坊として強化され、その後織田信長との石山合戦(1570〜1580年)において10年に及ぶ抵抗を続けた。信長との和議後、本願寺は大坂を離れ、秀吉・家康期を経て東西分裂した。心宗寺はこうした本願寺の波乱の歴史のなかで、大坂の地に念仏信仰の灯を守り続けてきた寺院である。