善久寺は大阪市都島区都島中通に所在する浄土真宗本願寺派の寺院で、都島区の「都島」という地名は古来より「みやこじま」と読まれ、大川(旧淀川)が形成した中洲や島状の地形に由来するとされる。浄土真宗本願寺派(西本願寺)は文永元年(1272年)に親鸞聖人の末娘・覚信尼が京都・東山に廟所を設けたことを起源とし、第三代覚如によって本願寺として整備された。蓮如上人の活躍した15世紀に大坂御坊が設けられ、以後大坂は本願寺勢力の重要拠点となった。善久寺はこうした大坂における浄土真宗の歴史的土台の上に立ち、都島の人々の念仏信仰と先祖供養を担ってきた。