金刀比羅宮(こんぴらさん)は香川県仲多度郡琴平町の象頭山中腹に鎮座し、大物主神と崇徳天皇を祀る全国の金刀比羅神社・琴平神社の総本社。江戸時代から「一生に一度はこんぴら参り」と言われるほどの民衆信仰を集め、参道の石段は本宮まで785段、奥社の厳魂神社まで1,368段に及ぶ。海の神・大物主神を祀ることから航海・漁業の守護神として全国の漁師・船乗りに厚く信仰され、江戸時代には「金毘羅参り」は伊勢参りと並ぶ庶民の大旅行として全国的な人気を誇った。参道沿いには五人百姓の飴屋・旭社(重要文化財)・書院(重要文化財)など見どころが連なり、本宮の社殿群も重要文化財に指定されている。境内の高台からは讃岐平野と讃岐富士を一望する絶景が広がる。年間多くの参拝者が石段を登り、海外からも「Konpira-san」として知られる四国を代表する霊場。
金刀比羅宮の創建年代は明らかでないが、象頭山に鎮座する神仏習合の聖地として古くから信仰を集めてきたと伝わる。中世には「金毘羅大権現」として崇められ、仏教的色彩の強い霊場であったとされる。近世に入ると土佐藩主山内家や高松藩主松平家など諸大名の庇護を受けて社殿の整備が進み、江戸時代中期以降には「こんぴら参り」が伊勢参りと並ぶ庶民の大旅行として全国的に普及した。海の神・大物主神を祀ることから、全国の漁師・船乗りの守護神としても広く信仰された。明治元年(1868年)の神仏分離令により仏教的要素が排され、「金刀比羅宮」と改称されて神社として再編された。明治以降も崇徳天皇を合祀し、現在に至る。旭社(183…