百濟王神社は大阪府枚方市中宮西之町に鎮座する単立神社で、百済(くだら)の王族・百済王氏(くだらのこにきし)を祀ることで知られる。百済王氏は7世紀末に百済が唐・新羅連合軍に滅ぼされた後、日本に渡来した百済王族の子孫である。奈良時代には朝廷から「百済王」の氏号を賜り、交野郡(現在の枚方市域)に居住して枚方一帯の開発に貢献した。現在の枚方市には「百済寺跡」も残り、百済王氏が建立した氏寺の遺構として国史跡に指定されている。百濟王神社はその百済王氏の霊廟的性格を持ち、古代渡来文化の象徴として地域に根付いた。現在は単立神社として独自に運営され、古代史ファンや研究者も訪れる歴史的名所となっている。