天平元年(729年)、奈良時代の高僧・行基によって開山されたと伝わる天台宗の古刹。東北屈指の古い歴史を持つ寺院の一つとして数えられる。平安時代には奥州藤原氏の厚い信仰を集め、伽藍の整備が進んだとされる。この時代に造立されたと伝わる薬師如来坐像は、平安仏彫刻の優品として国指定重要文化財に指定されている。中世以降も東北仏教の拠点として法灯を守り続け、旧暦1月7日夜から翌早朝に行われる「蘇民祭」は、裸の男たちが蘇民袋を奪い合う奇祭として広く知られ、国指定重要無形民俗文化財に指定されている。近世には藩政期を通じて地域の信仰を集め、近代以降も天台宗寺院として法脈を維持。現在も厳かな杉並木の参道と数多くの…