経王寺は枚方市高塚町に位置する日蓮正宗の寺院で、日蓮聖人(1222〜1282年)の教えを奉じる。日蓮は鎌倉時代に法華経こそ末法の世を救う唯一の教えと確信し、文応元年(1260年)に「立正安国論」を幕府に提出して他宗批判を展開した。これが元因となり流罪や法難に遭いながらも布教を続け、佐渡流罪中の文永11年(1274年)に「観心本尊抄」を著して独自の法門を確立した。日蓮正宗は静岡・大石寺を総本山として日蓮の正統を主張し、御本尊(大曼荼羅)への信仰を核心とする。当寺は近世以降、高塚町において法華経信仰の拠点として地域の信徒を束ねてきた。