貴船神社の創建は平安時代中期の延喜年間(900年代初頭)頃とされ、京都の貴船神社(総本社)を勧請したと伝わる。真鶴半島は相模湾に突き出た天然の良港として古くから漁業・海運の拠点であり、水の神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀る本社は海民の篤い信仰を集めた。中世には小田原を拠点とした後北条氏の支配下に入った相模国においても、地域の漁村として真鶴は機能し続け、神社はその守護神として維持されたと考えられる。近世の江戸時代には真鶴の漁業が発展し、社殿の修築や奉納が繰り返されたと伝わる。明治維新後の近代化に伴い、神社制度の整備が行われたが、地域の鎮守としての役割は継続した。毎年7月に斎行される「真鶴貴船ま…