茨城県常陸太田市真弓町の真弓山(まゆみさん、標高308m)山頂に鎮座する古社。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)・建御名方命(たけみなかたのみこと)。創建年代は不詳だが、平安時代の蝦夷征討(坂上田村麻呂の遠征)に随行した武人が当地に弓を奉納し勝利を祈ったという伝承から「真弓」の山名・社名が起こったとされ、奈良〜平安時代以来の古社と伝わる。中世には佐竹氏一族の信仰を受け、近世は水戸藩の保護下で地域の山岳信仰の中心の一つとして機能した。山頂からは常陸太田市街と太平洋を一望でき、登山と参拝を兼ねた参拝者に親しまれる。境内には「真弓山経塚」と呼ばれる平安期の経塚遺跡があり、出土した経筒は茨城県指定有形文化財に指定されている。経塚は末法思想の影響下で経典を地中に納めた古代の信仰遺構で、当地が古来霊場であった証となる。JR常陸太田駅からバス約30分、登山口から山頂まで徒歩約45分。
真弓神社(まゆみじんじゃ)は、茨城県常陸太田市真弓町の真弓山(まゆみさん、標高308m)山頂に鎮座する古社である。創建年代は文献に明記されないが、社伝によれば平安時代初期、征夷大将軍・坂上田村麻呂(758-811)の蝦夷征討遠征に随行した武人たちが当地・真弓山に登り、戦勝祈願として弓を奉納したことが当社の起源とされる。「真弓」の地名・山名・社名はこの伝承に由来する。主祭神の大己貴命(おおなむちのみこと、=大国主命)と建御名方命(たけみなかたのみこと)は出雲系・諏訪系の武神・大地神で、武人の信仰対象として相応しい神格である。中世には常陸国を支配した佐竹氏(清和源氏義光流)の崇敬を受けた。佐竹氏は…