明泉寺は大阪府門真市常称寺町に位置する浄土宗の寺院で、法然上人(源空、1133〜1212年)が平安末期に開いた浄土宗の法脈を継ぐ。法然は比叡山で修行後、専修念仏を唱道し、「南無阿弥陀仏」の称名念仏によって誰もが浄土往生できると説いた。その教えは武士・庶民に広く受け入れられ、建久9年(1198年)に著した『選択本願念仏集』は浄土宗の根本聖典となった。摂津・河内地域にも法然の教えは早くから伝わり、多くの浄土宗末寺が建立された。明泉寺は常称寺町という地名が示す通り、古くからの念仏道場としての歴史を背景に、代々地域住民の菩提寺として機能してきたと考えられる。