極楽寺は守口市藤田町に位置する浄土宗の寺院である。「極楽」とは阿弥陀仏の浄土(極楽浄土)を指し、この名を持つ寺院は全国に数多く存在する。浄土宗の開祖・法然上人は比叡山で修学後、43歳の時に専修念仏の教えを確立し、京都吉水で布教を開始した。その後、弟子の証空・隆寛らによって畿内各地に教えが広まり、守口の地にも浄土宗寺院が根付いた。隣接する貴得寺とともに藤田町の宗教的景観を形成し、地域住民の葬祭や年忌法要を支える菩提寺として機能してきた。江戸時代の寺社改め(宗門人別改帳)により、各戸が特定の菩提寺に所属することが義務付けられ、当寺の檀家制度も江戸期に基盤が整えられたと考えられる。