「埼玉日光」と称される豪華絢爛な装飾彫刻で知られる真言宗の名刹。
本殿(聖天堂奥殿)は平成24年(2012年)に国宝に指定された埼玉県唯一の国宝建造物。
彫刻は「猿」「鷲と猿」「唐子遊び」など多彩なモチーフが極彩色で表現されている。
7年の歳月をかけた平成の大修復により、創建当時の鮮やかな色彩が蘇った。
日光東照宮と同じ権現造の社殿は、その装飾の精緻さで日光にも劣らないと評される。
縁結びの神「聖天様」として知られ、夫婦和合・良縁成就の御利益で信仰を集める。
歓喜天(聖天)は男女の抱擁像で表される秘仏で、強力な縁結びの力を持つとされる。
境内の仁王門・貴惣門は県指定文化財で、参道の雰囲気も歴史を感じさせる。
熊谷市北部の妻沼地区に位置し、利根川に近い肥沃な土地に古くから栄えた。
「妻沼の聖天様」の愛称で地元住民に親しまれ、縁日には多くの参拝者で賑わう。
治承3年(1179年)、斎藤実盛が守護仏の大聖歓喜天を祀るため開創したと伝えられる。
斎藤実盛は平安末期の武将で、源平合戦で平家方として戦い、
加賀国篠原の戦いで木曾義仲の軍勢に討たれた悲劇の武将として知られる。
中世には武蔵国北部の信仰の中心として栄え、多くの武将が崇敬した。
江戸時代中期の享保から天明年間にかけて、現在の本殿が建立された。
当時の名工・林正清とその弟子たちが25年の歳月をかけて完成させた彫刻群は、
日光東照宮に匹敵する芸術性を持つとされる。
明治の神仏分離を経て、真言宗の寺院として現在に至る。
長年の風雨で彫刻の彩色が失われていたが、
平成15年(2003年)から7年をかけ…