日本七社冠稲荷のひとつ。源義国が冠の中に稲荷の御神体を入れて戦に臨んだ伝説が社名の由来。縁結びの神として知られ、天然記念物のボケ(木瓜)の花が境内を彩ることで有名。ボケの実をモチーフにした縁結びのお守りが人気を集める。ペットの七五三祈願も行うユニークな神社として知られ、金山城跡・生品神社と合わせた太田市の歴史巡りコースの一角を担う。天然記念物のボケは春に鮮やかな紅白の花を咲かせ、その美しさから「木瓜の宮」の愛称でも親しまれる。社殿は江戸時代の建築様式を今に伝え、境内の朱塗りの鳥居が参道に並ぶ景観は参拝者を別世界へと誘う。全国各地の稲荷神社の中でもユニークな由来を持つ名社として歴史ファンにも人気が高い。
冠稲荷神社の創建は1125年(天治2年)と伝わる。社名の由来は、源義国が奥州への出陣に際し、稲荷の御神体を冠の中に納めて戦に臨み、その加護により勝利を収めたとされる故事による。この伝承から「冠稲荷」の名が定着し、関東有数の稲荷社として崇敬を集めてきた。中世には新田氏ゆかりの地として栄え、金山城を拠点とした武将たちの崇敬を受けたと伝えられる。近世に入ると江戸幕府の庇護を受けつつ社殿の整備が進み、現在の社殿は江戸時代の建築様式を色濃く残している。境内に生育する木瓜(ボケ)は樹齢600年以上と伝わり、国の天然記念物に指定されている。明治時代の神仏分離令以降も神社としての体裁を整え、現代においては縁結…