湊川神社は、南北朝時代の名将・楠木正成(大楠公)を御祭神として祀る神社である。延元元年(1336年)5月、正成は後醍醐天皇への忠義を貫き、湊川の地で足利尊氏の大軍を相手に戦い、弟・正季とともに壮烈な最期を遂げた。その後、殉節の地には地元の人々による塚が大切に守られ続けた。元禄5年(1692年)には水戸藩主・徳川光圀が「嗚呼忠臣楠子之墓」と刻んだ石碑を建立し、正成公への崇敬を広く世に示した。明治維新後、忠君愛国の精神的象徴として正成公が再評価され、明治元年(1868年)に明治天皇より神社創建の御沙汰が下された。明治5年(1872年)5月24日に湊川神社が創建され、神社制度史上初めて設けられた別格…