今山八幡宮の創建は天平勝宝年間(749〜757年)にさかのぼると伝わる。豊前国の宇佐八幡宮から勧請されたとされ、海岸段丘上の丘陵「今山」に鎮座して以来、地域の総鎮守として崇敬を集めてきた。中世には日向国北部を支配する豪族らの庇護を受けたとされるが、詳細な記録は定かでない。近世に入り、延岡藩の藩主となった内藤家はとりわけ同社を崇敬し、歴代藩主による社殿の修繕・造営が行われたと伝わる。藩政期を通じて延岡城下の総鎮守として位置づけられ、例大祭は城下町全体が奉祝する延岡最大の祭礼として定着した。明治維新後は近代社格制度のもとで郷社に列せられ、地域の信仰の中心であり続けた。現在も今山の高台から延岡市街を…