宮沢賢治(1896〜1933年)は岩手県花巻市に生まれ、詩人・童話作家・農業指導者として多岐にわたる活動を残した。生前は地元の農学校教師を務めながら創作を続け、「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「雨ニモマケズ」など数多の名作を生み出した。1933年(昭和8年)、37歳の若さで没したが、没後に作品の評価が高まり、日本を代表する文学者の一人として広く知られるようになった。没後50年にあたる1982年(昭和57年)、賢治の故郷である花巻市の胡四王山中腹に宮沢賢治記念館が開館した。賢治愛用のチェロをはじめ、自筆原稿・スケッチ・蔵書など約300点の遺品を収蔵・展示し、その生涯と創作世界を広く伝える施設…