川崎市高津区久本の多摩川沿いの丘陵斜面に所在する**7世紀中頃〜後半(古墳時代終末期)**の横穴墓群で、**28基**(一部群)の横穴墓が谷に沿って集中する南関東の横穴墓密集地。凝灰質シルト岩を刳り抜いた玄室と羨道を持つ構造で、**長い羨道・広い玄室**を特徴とし、副葬品として**鉄製直刀・鉄鏃・金環・玉類・須恵器**が出土している。古墳時代終末期の多摩丘陵における地域有力氏族の一族墓と推定され、近隣の**生田長者穴横穴墓群**(西日暮里方向)と合わせて南武蔵〜川崎北部の古代葬送文化を物語る。川崎市高津区指定史跡として保護され、溝の口駅から徒歩圏内ながら都市近郊に古代の墓域が残る貴重な歴史スポット。