神奈川県川崎市高津区溝口に鎮座する神社で、高津区の中核的な鎮守社として知られる。
祭神は瀬織津比咩命(せおりつひめのみこと)ほかを祀り、水の神・祓いの神として信仰されている。
溝口の地名は「溝(用水路)の口(起点・合流点)」に由来し、かつて二ヶ領用水が流れていたこの地域の農業用水文化を反映している。
大山街道(矢倉沢往還)の宿場町・溝口宿の鎮守として、江戸時代から旅人や宿場の住民の信仰を集めてきた。
溝口宿は江戸と大山を結ぶ大山詣での宿場として繁栄し、多くの参拝者が大山の阿夫利神社に向かう途中に立ち寄った。
境内には江戸時代の石灯籠や手水鉢が残り、当時の繁栄の面影を今に伝えている。
例大祭(9月)は地域最大の祭りとして知られ、神輿渡御・山車行列・奉納演芸が盛大に行われる。
溝の口駅周辺の再開発が進む中でも、神社の杜は都市のオアシスとして緑を保っている。
戦後の高度成長期には川崎の工業化・住…