筑紫野市武藏に所在する天台宗の古刹で、九州最古級の天台寺院のひとつとされる。奈良時代に創建されたとも伝わり、古代筑前国において仏教の法灯を守り続けてきた。本尊は薬師如来(やくしにょらい)で、病気平癒と健康長寿の守護仏として古来より信仰を集めてきた。境内で特に名高いのは「千年藤」と呼ばれる大藤で、樹齢数百年を誇るとされるこの藤は筑紫野市の天然記念物に指定されており、春になると垂れ下がる紫の花穂が境内を彩る。「筑紫の藤寺」とも称されるほど藤と結びついた寺として広く知られ、開花の季節には多くの参拝者が訪れる。近隣には都府楼跡(大宰府政庁跡)や太宰府天満宮など古代・中世の名所が集まり、武藏寺は奈良時代…