妙政寺は東大阪市加納に位置する日蓮宗の寺院である。日蓮宗は鎌倉時代の1253年(建長5年)5月28日、日蓮聖人(1222〜1282年)が安房国(現在の千葉県)の清澄山で「南無妙法蓮華経」を初めて唱えて立教開宗した宗派である。日蓮の教えは鎌倉・関東を中心に広まり、南北朝・室町時代には京都・大阪でも日蓮宗寺院が建立されるようになった。「妙政」という寺号は、法華経の妙法が世の中を正しく治めるという意味合いを持つと解される。当寺は加納の地に根ざし、法華経の唱題による衆生救済の道場として機能してきた。江戸時代には日蓮宗の檀林制度のもと教学研鑽が行われ、地域の仏教教育の一翼を担ったと考えられる。