中野もみじ山の不動尊は青森県黒石市に位置する、津軽随一の紅葉名所として全国的に名高い中野もみじ山に鎮座する不動明王を本尊とした霊場である。江戸時代に津軽藩家老の菊池家が京都から各種の楓を移植して造営した庭園に端を発し、現在では国の名勝に指定されている。渓谷に沿って広がるもみじ林は秋になると真紅・橙・黄に染まり、その美しさは「津軽の小京都」とも称されるほどである。不動明王を祀る不動堂はその紅葉の名所の中心に位置し、修験道・密教の信仰と美しい自然が一体となった独特の霊場を形成している。石段を登った先に鎮座する不動尊は無病息災・家内安全の守護神として地域住民から篤く信仰されてきた。秋の紅葉シーズンには「中野もみじ祭り」が開催され、ライトアップされた夜のもみじと不動尊の組み合わせは幻想的な美を生み出す。