推古天皇11年(603年)聖徳太子と蘇我馬子が建立と伝わる河内三太子の一つ「中の太子」。丙寅年(666年)銘を持つ金銅弥勒菩薩半跏像は日本最古級の仏像銘文を持つ貴重な文化財として知られる。学術的に重要なこの銘文は日本仏教美術史の研究において欠かせない資料となっており、弥勒信仰が飛鳥時代の貴族社会に深く浸透していたことを示す証拠として高く評価されている。境内は羽曳野市の閑静な住宅地に静かに佇み、古代の伽藍配置の一部が現在も残る。聖徳太子ゆかりの三太子寺のひとつとして、歴史愛好家や仏教研究者が全国から訪れる。