南西神社は富岡市南蛇井(なんじゃい)地区に鎮座する産土神社である。「南蛇井」という地名は地域固有の呼称であり、水路・蛇行する川に関連する地形由来の地名と推察される。当社は南蛇井地区の共同体が形成された時期から氏神として機能してきたとみられ、江戸時代には農耕・養蚕の守護を担う地区社として村人の信仰を集めた。富岡市周辺は近代以降、富岡製糸場の建設(明治5年・1872年)により絹産業の一大拠点となったが、地域の鎮守社としての当社の役割はその後も継続した。現在は神社本庁所属の地区社として維持されている。