成田山明王院は真言宗智山派の寺院で、弘法大師空海(774〜835年)が唐から将来した密教の法流を受け継ぐ。成田山は千葉・成田の成田山新勝寺を総本山とする系列で知られ、不動明王を本尊として厄除けや開運の祈祷で広く信仰を集める。成田山新勝寺は寛朝大僧正が天慶3年(940年)に関東での調伏祈祷を行ったことに始まると伝わり、江戸時代には「成田詣」として東国の庶民信仰の一大中心地となった。真言宗智山派の寝屋川分院として設けられた本院は、不動明王の霊験を慕う大阪近郊の人々の参拝を受け入れ、護摩祈祷を通じた現世利益の信仰を今に伝えている。