小布施の栗の小径は、葛飾北斎が70代後半から80代にかけて繰り返し訪れた芸術の町・小布施の歴史的景観を基盤とする。北斎が豪農・高井鴻山(1798〜1878年)の招きにより初めて小布施を訪れたのは天保7年(1836年)頃とされ、以降は岩松院の天井画など多くの作品をこの地で残した。北斎が愛した小布施は江戸時代から栗の名産地として知られ、栗菓子の老舗が宿場・街道沿いに集積する商業地としての歴史を育んできた。近代以降は栗菓子の製造業が発展し、昭和50年代から地域おこしとして歴史的な町並みの整備が進み、現在の「栗の小径」の景観が形成された。北斎ゆかりの芸術の町のシンボルとして、今日では国内外から多くの観…