大室古墳群は群馬県前橋市の大室公園内に広がる古墳群で、積石塚(つみいしづか)と呼ばれる石を積み上げた独特の構造を持つ古墳が多数集まる群馬県内最大級の古墳群である。6世紀ごろに築造された前方後円墳・円墳・方墳など多様な形態の古墳が約30基確認されており、現在は大室公園として整備・公開されている。積石塚という形態は朝鮮半島や中国東北部との文化的なつながりを示す可能性があり、渡来系の人々が関東北部に定着していた証拠と解釈する研究者も多い。群馬県内には関東地方の中でも特に多くの積石塚古墳が分布しており、古代の民族的多様性を示す重要な遺産として注目されている。大室公園は花菖蒲の名所としても知られ、初夏には色鮮やかな花が咲き誇る。公園内を散策しながら複数の古墳を見学できるほか、古墳の石室に入って内部を観察できる古墳も含まれており、体験型の歴史学習ができる場所として人気が高い。