大避神社の主祭神は秦河勝(はたのかわかつ)で、渡来系氏族・秦氏の首長として聖徳太子に仕え、大陸の文化・技術を朝廷にもたらした人物と伝わる。秦河勝は政変を避けて播磨に逃れ、坂越に没したとも伝えられ、その墓所とされる生島(おしま)を対岸に望む宝珠山麓に社殿が営まれた。社名の「大避(おおさけ)」は大きな禍を避けるという意とも、秦氏の神を表す「大酒(おおさけ)」に由来するとも言われる。瀬戸内海の海上交通の要衝・坂越を氏子地とし、旧社格は県社。毎年10月の例大祭「坂越の船祭り」は国指定重要無形民俗文化財であり、神輿が御座船に乗せられて生島まで渡る古式ゆかしい神事は瀬戸内三大船祭りの一つに数えられる。